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2014年05月09日

スラバヤ観光地図プロジェクト:継続は力なり

3月のブログでも少し触れましたが、うちの学生たちが作成した地図が大事になりました。最初は、まだ誰も作ったことのないスラバヤ観光地図を作成し、日本国総領事館、東ジャワ日本人会、スラバヤ観光局などに送ってプロジェクトを終えたつもりだったのに。じゃかるた新聞やジャワ・ポスト紙などの取材のおかげで、日本人の方々から大きな反響をいただきました。その「続き」もやってほしいと。もちろん、毎年観光地図を作成するつもりですが、ツアーなどを企画したらどうですかとのご意見もいただきました。しかし、まず検討させていただきますと答えるしかないですね。なぜかというと、わが校の教員の人数は少ないし、学生たちも本業の勉強で忙しいからです。まあ、土・日ならいいんじゃないかという意見がありましたがどうでしょうか。「継続は力なり」ということわざは、すばらしいですが、今は、「継続の力はなし」です。



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Posted by MENKOIINDONESIA at 10:27Comments(0)スラバヤ

2014年05月09日

高校の国家試験 UJIAN NASIONAL SMA

インドネシアの法律(2003年、20号)では、教育基準を評価するため、毎年小・中・高で国家試験を行うことが定められています。この「年間行事」は、学生たちにとっても先生たちにとっても、さらに保護者たちにとっても大変なことです。なぜかというと、この試験によって学生たちは学校を卒業できるかできないか決まるからです。これは日本と異なります。日本では、小・中・高の学生は成績によって卒業が決まるわけではなく、学校へきちんと通えば卒業できます。
インドネシアでは、2004年から全国の教育基準を統一するために国家試験を実施しています。しかし、様々な課題があります。たとえば、教材などの不十分な地方の学校が、都会の学校の教育基準に追いつくことが難しいことや、貧富の差で学校さえまだ通えない子供たちが大勢いるのが現実です。まず、それらを先に考えたらいいのに。
4月14-16日の三日間、僕は、高校の国家試験の特別監督として東ジャワ州ラモンガン県に出張することになりました。勤務先は、あるイスラム系の私立高等学校でした。緑の田んぼに囲まれた素敵な小さな一階建ての学校でした。鶏やヤギなどが、遊びにきていました。今年、国家試験を受ける学生の人数は、理科系18名、社会系18名、合計36名でした。教室の監督は、他校の教員で、各学校の警備には管轄警察署から警官一名が配属されていました。試験の科目は、インドネシア語、英語、数学、地理学、化学、物理学、生物学、経済学です。
毎晩教員の方が、僕の宿泊場所にやって来て夕飯に誘われました。そのとき、色んな話を聞くことが出来ました。たとえば、その高校では、農家出身の学生がほとんどで、お金がないために学費はお米が取れたときに支払われたことや、高校を卒業しても、女子であればすぐに結婚、男子であれば就職するなど、進学する学生はほとんどいないと切ない話を聞かせてくれました。
ニュースでは、試験が行われている際、学生および教員の不正な行為が発見されたと報道されていましたが、幸い僕が担当しているところではそのような問題はなかった。
最後に、校長先生とお話することができました。国家試験は、教育基準を評価するために実施されてもかまわないが、学生たちの卒業できるできないの判断にされることは反対と、校長先生はおっしゃっていました。なるほどですね、僕も個人的に賛成ですが、文部省側の偉い人たちはなんだか違う見解を持っているようです。文部大臣の目的が、単なる「功績を残したい」でなければいいと思いますが。



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Posted by MENKOIINDONESIA at 10:12Comments(0)スラバヤ